エジプト発、Zuliのアルバムについて。蠢く低音が生み出すベースミュージック/ヒップホップ的な異形の世界

こんにちは。

Zuliはエジプトを拠点に活動するAhmed El Ghazolyが名乗っているプロデューサー・ネームです。

https://scenenoise.com/Content/Articles/Big_image/637480275638451558_zulicover.png

カテゴリーとしてはベースミュージック、IDM、ヒップホップあたりでしょうか。
複雑怪奇に入り組むビートには実験性とスモーキーさの両方が感じられます。

2021年7月現在、ZULIは1作のフルアルバムをリリースしています。
本記事ではその全てを見ていきます。

ZuliのアルバムTerminalの魅力

不穏なビートが効いた、ディストピア的クラブミュージックを展開しています。

低音をガンガンに効かせ、トラップなビートが刻まれ、独特な響きのウワモノが散りばめられ。
ラップが入るトラックもあり、そういった楽曲では深夜のスラム的な危うさが漂っています。


抉るように、ぶつけるように、叩き潰すように、
破壊的なベース音は縦横無尽に暴れまわり、ディープでアンダーグラウンドな空気感を生み出しています。

トリッキーなのにヘヴィなビートが印象的です。

とにかく痺れるようなベース音が軸となって、破壊的なサウンドを繰り広げます。
IDM的な異形さとヒップホップ的な煙たさも、本作の重要な要素と言えるでしょう。

それにアンバランスさの中にノスタルジーを感じさせる(甘さ控えめ)トラックも後半に登場します。

時に中東的な旋律を織り交ぜつつ、
時にIDM的によじれたビートを見せつつ、
淡々と不穏なサウンドスケープを構築しています。

アルバム全体を通して感じるのは、Zuliの鬼気迫る才覚がひたすらに押し寄せてくるような感覚です。
聴き手の予想を裏切り、聴き手を圧倒し、奇々怪々に蠢く異形のベースミュージック。

ただひたすらにストイックに己の才能と向き合った者にのみ与えられる、唯一無二の個性が本作にはあるように思います。

主要参考サイト:エジプト発、Zuliのアルバムについて

https://scenenoise.com/Reviews/album-review-zulis-debut-lp-terminal

https://scenenoise.com/Artists/Profile/Zuli

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