Vetran / Jpegmafia バイオレンスでギークなダウナー・ヒップホップ

ヒップホップには詳しくない。

好きではあるけど、その独特の文脈をきちんと理解できていると自分では思えない。
だから、あんまり想いを言葉にはしたくないんだけれど、これだけはしたくなった。

JpegmafiaのVetran。

ジャンルとしては、エクスペリメンタル・ヒップホップになるらしい。
個人的には、あまり興味がない。

ヒップホップが本来持つストレートな荒々しさを内包しつつも、奇抜で衝動的。知性的でエキセントリック。

異形。鬼才。ドープ。ディープ。神懸かり。狐憑き。

人間離れしたうごめきを見せるトラックは、予想もつかせぬ展開を連続して披露していく。

冷たく煙たいウワモノと、正体不明の蠢動を見せるビート。
ダウナーに沈み込んでいたと思ったら、一気にアッパーになるフロウ。

トラップ以降の最新サウンドを横目に見ながらもアンダーグラウンドを存分に放っており、「ゲットーから這い上がるんだ!」的な分かりやすいぎらつきは感じない。

ただ、気だるい熱だけがすこにある。

リリックにはネットスラングを多分に織り込まれ、なおかつ社会的なテーマを攻撃的な色彩で盛り込んでいるらしい。

ナイーブなのは間違いない。だが、我を失いかかっているような危うい衝動も盛り込まれている。

ブチ切れるような迫力を絶えず帯びているのに、インテリジェンスの高さも感じられる。

先に述べたようにヒップホップには明るくない。しかし、ヒップホップの文脈を突き抜けることに成功している先鋭的アンダーグラウンド・ミュージックなのは間違いないだろう。

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