SubtractiveLAD / Life At The End of The World 世界の終りのエレクトロニカ 

こんにちは。

SubtractiveLADはカナダ出身のStephen Hummelによるソロ・プロジェクトです。

長い間エレクトロニカの名門n5MDからリリースしており、主にアンビエント寄りのエレクトロニカ・IDMを創る傾向があります。


本作Life At The End of The Worldは、6th Albumにあたります。

Life At The End of The Worldの魅力 ハルキ的アンビエント SubtractiveLADの美しすぎる厨二感

本作の魅力は、下記の2点に注目すると非常に分かりやすいです。

  • Life At The End of The World(世界の終わりでの日々)というアルバムタイトル
  • 雪原の中をたった一人で歩く人物を描くジャケットアート

という超王道な終末系世界観を、叙情系アンビエント作品として仕上げています。

オーロラのように揺らめくシンセを幾重にも折り重ねた幻想的なレイヤー。
降り注ぐ雪のようにふわりと現れては溶けていく、ディレイがかったエレクトリックギター。
それらの奥でそっと舞い踊る、星々の瞬きを思わせる澄んだ音色のピアノ。

とりわけシンセの存在感が最も強いですね。
冷たい雪と荘厳な静けさを上手く表わしています。

基本的には終末を思わせる静謐な雰囲気の曲が続きます。
しかし、時にはギターがリバーブの奥深くでかき鳴らされたり、ピアノやシンセが躍動するエモーショナルな展開も顔を覗かせ、アルバム全体としては文学的な印象を受けます。

終末系ファンタジー・アンビエント?

また全体として、良い意味でナルシスティックな叙情性があるとは思います。
村上春樹の小説のような、自己陶酔的な透明感と言えばいいのでしょうか。
そこに終末系ファンタジーのような、刹那的でシンプルな美しさが加わっています。
また、私的な印象ですがそういった作品につきものの偶像的な女性美の気配も随所から強く感じます。

架空性、幻想性、ありもしない美しい光景。
触れることさえできないものだからこその愛おしさがここにはあります。

同じn5MDのLast Daysのように逃避的なサウンドであるのかもしれません。
ただ、subtractiveLADのほうがシンセ色が強いこともありIDMに近いですね。
ストーリーとして捉えるならSF的とも言えるでしょう。



それでは。

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