古代エジプト神話、最初の一冊にはどれがおすすめか? ~一風変わって面白い世界へ飛び込もう~



こんにちは。

エジプト文明は5000年以上の歴史を誇る、世界最古の文明の一つです。

周囲を砂漠に囲まれるという特殊な気候条件のため、古代エジプトは独自の神話体系を有していました。

太陽神ラーやネットミームとなったメジェドなど実に多種多様な神々が存在しています。

しかし、古代エジプトは3000年間も存続した文明であり、神々の性質や物語も地域や時代に応じて大きく変化しています。(そんなところが面白いのですが)

本記事は魅力的でちょっぴり複雑な古代エジプト神話への入り口として、おすすめの一冊を紹介します。

古代エジプト神話 最初の一冊はどれが良いか? タイプ別におすすめ (どれも面白いです)

1.エジプトの神話 ~兄弟神のあらそい~

最初の一冊としてのおすすめ度:★★★★★

・良いところ

・文章がとても読みやすい。
・小説形式で読める。
・複雑な神話群のなかでも、分かりやすく魅力的なところをピックアップしている。
・ページ数がコンパクト(221ページ)。

・惜しいところ

・分かりやすくまとめているため、神話の情報量が少ない。
・個々の神々について事細かに記述しているわけではないので、総体的に理解できるわけではない。

これが一番おすすめです!

若い方向けに書かれているようで、シンプルな語り口でエジプト神話の要点を語ってくれます。

タイトルの通り、エジプト神話の魅力とも言えるオシリスとセトの闘いに特にページ数が割かれています。

ただ、それ以外にも『死者の書』や文学的な物語なども取り上げられており、本著が読み物としては最も面白いです。

もちろん不足している部分などもありますが、その補完はこの一冊を読み終えてからでも十分だと思います。

2.図説 古代エジプト誌 古代エジプトの神々

最初の一冊としてのおすすめ度:★★★★☆

・良いところ

全ページカラーで、写真や図も大量にある。
・文章がとても分かりやすい。
・神々について個別に列挙するように書かれており、それぞれの特徴が分かりやすい。

・惜しいところ

・神々の列挙があいうえお順なので、それぞれの神々がどんな物語に登場するのか分かりにくい。

個々の神様の特徴について知りたい!という方におすすめです。

すっと頭に入ってくるような、分かりやすい文章が素晴らしいです。
しかもそれぞれの神々について個別に特徴を列挙してくれるので、多くの情報が分かりやすく理解できます。


それに各ページに関連する神殿、石像、パピルスなどの写真があります。
神々がどんな姿で表現され、どんな風に崇拝されていたのかイメージがしやすいので面白いですよ。

一方、神々があいうえお順で紹介されているという特徴もあります。
その神様がどんな物語に登場して、どんな人間関係が構築されているのといった背景は少し把握しづらくなっています。

ただ、複雑な神話体系なども冒頭で分かりやすく解説されています。
分からない神様が登場したらあいうえお順で調べてみれば大丈夫です。

3.エジプト神話

最初の一冊としてのおすすめ度:★★★☆☆

・良いところ

・とにかく情報量が凄い。
・複雑な神話体系から個別の神々についての情報まで、5000年間の動きを網羅。
・世界創造神話に関する記述量も特筆したい。

・惜しいところ

・情報量が多すぎるので、読書に慣れていないと大変。
・小説形式でもなく図説も少ないので初心者には読みにくいかも。

とにかく多くの情報を求めている人におすすめです。

古代エジプト神話には複数の神話体系(登場人物と物語がRPGみたいなもの)が存在しています。
それが時代を経るにつれ、交わったり変わったりしていき、神々がくっついたり別れたり、新たに誕生したり零落したりと様々に変わってきます。
そして、そんな動きが3000年以上続きました。

そして、エジプト神話の複雑な性質を丹念に描写し、分かりやすくまとめたのがこの『エジプト神話』です。

膨大な神々の変遷を見事にまとめています。
まずは各神話体系の宇宙創成から始まります。続いて、神々の特徴を関連付けながら列挙していき、3000年の歴史の中で神々と神話が姿を変えていく過程を丁寧に追っています。


ただ、濃厚な情報量なので最初の一冊としては「ちょっと重い……」と感じる人もいるかもしれません。

でも、古代エジプト好きにはたまらない本ですよ!
私個人としては最も好きな一冊です!

4.ゼロから分かるエジプト神話

最初の一冊としてのおすすめ度:★★★★☆

・良いところ

・要点を絞っており、分かりやすい。
漫画・アニメ・ゲーム等を愛好する層をターゲットにしており、「ウケる」内容を選んでいる。
・神々の漫画的なイラストが掲載されていてイメージしやすい。
・神々以外にも、ファラオなどについても魅力的な人物が取り上げられている。

・惜しいところ

・ウケる要素に絞りすぎていて、やや偏っている感がある。
・学術的に「そこ、言い切っていいのか……」という箇所が。

サブカルチャー的な感性を通してエジプト神話の魅力を伝えています。

それに何よりもイラストの力は素晴らしいです。
イメージがわきやすく、非常に分かりやすいです。


それにサブカルチャー愛好家が好みそうなところに焦点を当てているので、そういう文化を愛好してる方にはとりわけ面白いと感じられるでしょう。

ただ、サブカルチャー向けに寄せているということは、それだけ内容が偏っているということでもあります。
また、記述内容でも「そこ、言いきっちゃっていいのかなあ」と不安になるところがしばしばあったりします。

ただ、『ゼロからわかるエジプト神話』というタイトル通りの楽しみ方をするにはぴったりだと思います。

古代エジプト神話 最初の一冊。自分自身の感性と向き合って決めよう。

いかがでしたか。

古代エジプト神話、現代人にとっては複雑な体系をしているので最初の一冊を選びは重要です。

自分の感性にぴったりの一冊を選びましょう。
貴方にぴったりの補助輪となって、やがては古代エジプト神話の世界を楽しく駆け抜けるようになるかもしれません。

そんな未来を想像するのも面白いかもしれませんね。

それでは。

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