Rumah Sakitのアルバムについて。変幻自在の混沌ハードコア・マスロック。

こんにちは。

Rumah Sakitは1998年にカリフォルニア州で結成されたインストゥルメンタル・ロックバンドです。

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ジャンルとしては、ハードコア・ポストロック・プログレの要素を多めに織り込んだマスロックといったところでしょうか。

その魅力としては、

  • ラフで生々しい質感
  • ソリッドでハードコアな音塊、エモーショナルな衝動、優しい旋律が自在に混ざり合いながら楽曲が展開していくこと

などが挙げられます。

また、名門Temporary Residenceに所属していたことも特筆すべきことかもしれません。

2021年5月現在、Rhmah Sakitは2枚のフルアルバムをリリースしています。
本記事では、その全てを見ていきます。

Rumah Sakitのアルバムについて

これからリリース順にアルバムを見ていきますが文字だけでは分かりにくいと思って、相関図を作成してみました。

では、本題に入ります。

(1st)Rumah Sakit

マスロック的でロジカルな雰囲気を、デビュー作らしい熱い衝動が呑み込もうとしているような印象を受ける作品です。

「静」と「動」の緩急でメリハリをつけてはいますが、どちらにおいてもザクザクとした鋭さが特徴となっています。

ただ、エモーショナルな展開を見せたり、ポストロック的音響を聞かせてみたり、あるいはハードコアな破壊力をストレートに叩きつけたりと多様性があるのが本作の魅力でしょう。
しかも、それがシームレスに繋がり、なおかつ無軌道に展開していきます。予想のつかない緊張感が漂い、張り詰めた熱量を楽曲にもたらしています。


プリミティブなマスロックを土台にしてはいますが、あまりカッチリとしているわけではありません。変幻自在に姿を変えていく、混沌としたエネルギッシュさを絶えず帯びています。

剥き出しの生々しい質感を感じさせるサウンドでありながら予測不可能な展開を構築しており、その両義性こそが本作の魅力になっているように思います。

理知的な感性から迸る荒々しい音塊がぶつかり合っているようなアルバムと言えるでしょう。

(2nd)Obscured By Crowns

ラフで粗い質感を十二分に残しつつも、マスロック的なロジカルさがやや強まっている印象を受けます。

荒々しくザクザクとしたグルーヴが勢いよく時を刻む一方で、理路整然としたアグレッシブさをヒリヒリするような緊張感とエモーショナルな響きが絶えず奔流しています。

生々しい質感を残したテクニカルな各楽器が、凶悪な音塊のぶつかりあいやダイナミックな広がりを臨機応変に応じて繰り出しています。

なかなかの無軌道さが魅力だった前作と比べると、今作は若干その変化が滑らかになっています。ただ、あくまでもそれはハードコア・ポストロック的文法において、ということになります。本作もまた多彩な色彩を帯びていることに変わりはありません。

様々な種類の魅力・熱量が混然一体となっています。原色が混ざり合っていたような前作とは違い、(ある程度ではありますが)色彩の多様性を上手に見せようとするような意図があり、なおかつそれが功を奏しています。

つまり、相変わらず熱量高めの混沌が渦巻いているのですが、前作よりも若干スマートになっています。

自分たちが持っているごった煮的な魅力とプリミティブな破壊力をよく理解しているのでしょう。
そして、それを効果的に表現できるだけ知性もあり。


理路整然とした感性の持ち主が、生々しく熱い衝動を解き放ったようなアルバムです。

主要参考サイト:Rumah Sakitのアルバムについて

https://en.wikipedia.org/wiki/Rumah_Sakit

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