Pullmanのアルバムについて。馥郁とした響きが織りなす、心地よい安心感。

こんにちは。

Pullmanは1997年に結成されたインストゥルメンタル・ロックバンド/コレクティブです。

https://exclaim.ca/images/pullman.jpg

Tortoise、Brokeback、REX、June of 44、Codeine等々、1990年代のポストロックスロウコアのバンドに所属していた(元)メンバーたちによって結成されたサイドプロジェクトです。骨組みとなるメンバーは存在していますがアルバム収録曲にはそれ以外の顔ぶれによる楽曲も収録されており、様々なメンバーによる集合体といういう表現が正しいでしょう。

また、ライブ活動をしなかったことも特筆すべき点かもしれません。

ジャンルとしては、シカゴ音響派的なポストロックとして分類されることが多いようです。素朴ながらも味わい深い、アコースティックなサウンドを特徴としています。

2021年5月現在、Pullmanは2枚のフルアルバムをリリースしています。
本記事ではその両方を見ていきます。

Pullmanのアルバム一覧

(1st)Turnstyles & Junkpiles

落ち着きと渋みのある、ドラムレスのアコースティックサウンドを展開しています。

とにかく、複雑な味わいがある作品だと思います。
アコースティックではありますが、分かりやすい軽やかさや爽快感があるわけではありません。
かといって人を突き放した難解さがあるわけでもありません。

ただ、派手さはないけれど、大人びた味わいの心地よさを爪弾いてるところにPullmanの魅力はあります。

深めに絡み合うアコースティックギターの音色は地味ながらも優しくて奥行きの響きを奏でており、身を預けたくなるような素朴な安心感を湛えています。

最初から最後まで大きな起伏は皆無、落ち着いた安心感・安定感と共にアルバムは展開していきます。あまり実験的なニュアンスはなく、リラックスしながら聴けるのも特徴かもしれません。

馥郁としたアコースティックサウンドを楽しめるアルバムと言えるでしょう。

(2nd)Viewfinder

アコースティックな素朴さを残しつつもエレクトリックギターやドラムスも導入され、ポストロック的なニュアンスが前作より強めに感じられるようになっています。

とはいえ、実験精神探求精神がぎらついている感じはなく、安定感・安心感を湛えつつアルバムは展開していきます。
からっとした空気感が特徴で、様々な音色を重ねているときにも優しくて大人びたリラックスムードを感じられ、派手さはないながらもほんのりとした幸せを感じられるサウンドになっています。


アコースティックギターにしろバンドサウンドにしろ、折り重なった音色が生み出す響きは馥郁という言葉がぴったりと似合う、深みを感じさせるものになっています。

特に本作は楽器のバリエーションが増えた結果、表現の幅も広がっています。前作よりは感情の起伏も感じられ、それが良いアクセントになっています。

大地の匂いを含んだ風のような心地よさを含み、
泰然自若とした余裕を感じさせ、
ゆったりとした落ち着きを絶やさず、
そして、ふくよかな響きを奏でています。

自然体でありながらも豊潤さを感じさせるような音楽を楽しめる作品だと思います。

主要参考サイト:Pullmanのアルバムについて

https://en.wikipedia.org/wiki/Pullman_(band)

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