moshimoss/Endless Endings 見慣れた世界に潜む妖精のサウンドスケープ



こんにちは。

moshimossは山梨出身のKosuke Anamizuによるソロ・プロジェクトです。

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非常にカテゴライズしにくいのですが、sigur rosなどのアイスランド・ミュージックの影響を受けつつポストロック/ポストクラシカル/エレクトロニカ/アンビエントといったジャンルを混ぜ合わせたような音楽と言えます。

本作Endless Endingsは、2013年リリースの2ndアルバムです。

Endless Endingsの魅力 Moshimossの世界を切り取る視線の美しさ

サウンド的な特徴:山梨 ミーツ アイスランド

サウンド的な特徴としては、アイスランド音楽的な妖精や童話を想起させる美しさがまず挙げられます。

しかし、sigur rosやmumと違って荒涼としたストイックさはありません。
ポストロックやポストクラシカルといった言葉から連想させるような敷居の高さもありません。
代わりにあるのは、彼の故郷山梨の山々を思わせる優しい朴訥さと雄大な力強さです。

アコースティックギターやストリングスのなだらかな音色、
ピアノやグロッケン・オルゴール調シンセの軽やかな旋律、
全体を覆うノスタルジックでアナログなノイズ、
ほぼボーカルレスで自由に広がっていく各楽器の音色。
壮大で神々しい雰囲気に満ちていますが過剰に感情が揺れ動くような展開はなく、穏やかな優しさで包み込まれるような心地よさがあります。

素朴で自然体の在り方が、とても美しく感じられます。

サウンドの背景にあるもの:退屈と紙一重のところにある美しさ

インタビューによれば、アイスランドへ旅行に行ったことによって大きく人生観が変わり、それが本作にも影響しているようです。

もともと山梨の出身で、山とか近くにあったんですけど、アイスランドに行ったことで、自分が育った環境や風景をそれまで以上にすごく意識するようになりましたね。

https://store.cinra.net/feature/detail.php?postid=257&page=2

何かがきれいに見えるか退屈に見えるかって、ホントに紙一重だと思うんです。そういうスイッチを切り替えてくれる所が、音楽の魅力のひとつだと思います。

https://store.cinra.net/feature/detail.php?postid=257&page=2

このあたりの言葉は非常に示唆的だと思います。

日常に潜む美しさや幻想を浮かび上がらせるような、
それはあくまでも幻でそんなものが見えてしまうのはエラーなのだけれども、それでも確かに生きる力を与えてくれるような。


本作Endless Endingsはささやかではあるものの、人生において大切な存在に成りえる可能性を秘めているのかもしれません。

結び Endless Endingsの魅力 moshimossという在り様

本作Endless Endingsはアイスランド的妖精さを日本的な土壌に移し替え、独自に発展させていると言えます。

アイスンランドと日本における身の回りにある自然の違いが、反映されています。
それをどう受け止めるべきか考えるのも楽しそうです。

またPreghostなどの別プロジェクトと聞き比べるのも面白いので是非。


それでは。

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