韓国発、Modsdiveのアルバムについて。内省的ながらも力強い、重厚な叙情性

こんにちは。

Modsdiveは韓国出身のインストゥルメンタル・ロックバンドです。

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カテゴリーとしてはポストロックになるでしょう。
轟音ポストロックやポスト・ハードコアのような重厚さを特徴としていますが大きな緩急をつけることはなく、内省的でありながら力強いサウンドが印象的です。

2021年7月現在、Modsdiveは2作のフルアルバムをリリースしています。
本記事では、その全てを見ていきます。

Modsdiveのアルバム一覧

リリース順にアルバムを見ていきますが、文字だけでは分かりにくいと思って相関図を作成してみました。

では、本題に入りましょう。

(1st)The Stasis of Humanity

表題は『人類の停滞』、と訳すのでしょうか。
その看板の名に恥じぬ、重苦しくも壮大なサウンドなポストロック・ポストハードコアを奏でています。

本格派だな、と思わずにはいられないストイックな重厚さが印象的です。
激情的な爆発力は実に鮮烈です。しかし、文学的・内省的な雰囲気も帯びており、聡明さも強く感じさせます。


ヘヴィで叙情的なエレクトリックギター、
一音一音ずっしり響くウェットなベース、
ミドルテンポで重たいドラムス、
シンプルな構成要素ながら響きは重厚で、叙情的ながらも力強い音壁が終始唸りを挙げています。

懊悩する内面世界のようなディープな精神性を帯びていますが、当たり負けしない逞しさも感じさせます。
知性や物憂さも感じさせるのになよっとしていないのは、ポストロック周辺では珍しいかもしれません。


叙情的ながらも武骨なサウンドからは、芯の強さを感じずにはいられません。

きっと強い人たちなんだろうな、そんな想像をしたくなるような音楽が本作にはずっしりと込められています。

(2nd)Four Wet Hands

前作譲りの重厚な力強さは変わりませんが、やや切れ味と表現力を増しているのが本作の特徴です。
内省的なヘヴィさは変わっていませんがややスマートになって完成度が上がっているように感じられます。

分かりやすい目新しさがあるわけではありません。しかし、ダークな物語性を力強く、なおかつ精密に描いているのは称賛に値すると言わざるを得ません。
けれんみのない、自分たちの理想をストイックに突き詰めたような完成度の高さを誇っています。


壮大な叙情性を描き出すヘヴィなギター、
しっとりとしつつも躍動感を秘めたベース、
ミドルテンポで激しいドラムス、
前作の音壁の厚さはそのままにエモーショナルさがやや強まっており、ヘヴィなエモのような破壊力を見せる瞬間もあります。

完成度が高まった結果、ダークで内面的な雰囲気の奥行きが広まっているように感じます。
緩急は時折つけてくるのですが、それでもウジウジした感じは一切しません。
聡明さと当たりの強さの融合が、本作の敢然とした佇まいの根幹を成していると言えるでしょう。


その一方、叙情的な場面では、骨太さを保ちつつも時折MONOにも似た深い文学性を見せることがあります。
そんな深い叙情性がModsdive持ち前のタフさとヘヴィさに組み合わさることで前向きな推進力を帯びており、新鮮な印象を聴き手に与えます。

武骨に、真摯に、精悍に。
苦悩と精神的な強さを兼ね備えた、人間のあるべき姿を捉えたようなアルバムとも言えるかもしれません。

主要参考サイト:Modsdiveのアルバムについて

https://modsdive.bandcamp.com/

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