エジプト・レバノン発、Maii and Zeidについて。身体はベルセバ、心はキルズ、砂漠に佇む文学少女。

こんにちは。

Maii and Zeidはエジプト出身Maii Waleedとレバノン出身の Zeid Hamdanによるユニットです。

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女性ボーカルが歌う繊細で文学的なインディーポップを軸としつつも、砂漠的で乾いたエッジが効いているのも特徴でしょう。

また、Zeid Hamdanは中東インディーズの始祖とも呼べるSoapKillsのメンバーでもあり、エジプトのインディークイーンMaryam Salehとも一緒にアルバムをリリースしています。

2021年3月現在、Maii And Zeidは1枚のフルアルバムをリリースしています。

主要参考サイト:エジプト・レバノン発、Maii and Zeidについて

Maii And Zeidのフルアルバム:Mogaについて

夢見がちな繊細さとその奥に潜むささくれ立った諦観を、柔らかなインディーフォークとソリッドなインディーロックを掛け合わせて表現しています。

メランコリックで文学的な女性ボーカル、
内向的で繊細なアコースティックギター、
たおやかな優しさと乾いた苛立ちを紡ぐシンセとエレクトリックギター、
淡々とビートを刻んで無常さを煙らせるベースとドラムマシーン。
全体的に良い意味での粗さがあり、ソフトながらも生々しい質感を楽曲に与えています。

ベルセバやThe Gregory and The Hawkを想起させるような文学的なインディーポップと言えるでしょう。
ただし、Maii And Zeidは不穏な空気感を多分に含んでいます。


平坦でミニマルなビートや時折顔を出すポストパンク的な鋭さが、えぐみを演出しています。
The Killsにも通じるアンダーグラウンドな空気感も存在していると言えるでしょう。


一見相反するような両要素が乖離することなく自然に溶け合っているだけでなく、曲に応じて濃淡が変わっているのが本作の魅力です。
触れたら壊れてしまいそうな繊細さと、
世界を袖にするような毅然とした力強さ、
少しメルヘンで毒っぽく、
ロマンに満ちていながらリアリスティックでもあり、
陰鬱な悲嘆を感じさせつつも、決して膝を折ってはいません。

また、極端に中東的なフレーズは登場しないのも特筆すべき点でしょう。
しかし、時々アラブの匂いを漂うことがあり、それが乾いた質感の曲では砂ざらしされたような独特の焦燥感を楽曲に与えています。

場合によっては逃避的な作品であるような印象を受けるかもしれませんが、その実、どこまでも地に足のついた力強い作品だと思います。

主要参考サイト:エジプト・レバノン発、Maii and Zeidについて

https://www.womex.com/virtual/eka3/maii_and_zeid

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