Japandroidsというバンドについて。 ほとばしる衝動のままに、前のめりに疾走する激情インディーロック

こんにちは。

Japandroidsはバンクーバー出身のギターとドラムスによるロックデュオです。

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音楽的な特徴は、エモとパンクロックを混ぜ合わせたような初期衝動を全開にしたインディーロックなサウンドと言えるでしょう。
現在までに3枚のフルアルバムをリリースしていますが、そのいずれも迸る感情のままに疾走していくような野性的で青々しい魅力に満ちています。

本記事ではJapandroidsの全アルバム (Post-Nothing,Celebration Rock,Near To The Wild Heart Of Life) について語ります。

なお、各アルバムの相関図は下記のとおりです。

では、アルバムごとに語ります。

(1st)Post-Nothing

Post-Nothingはこれぞまさに1st!というべきアルバムでしょう。

焼け付く様な衝動を叩きつけたようなエモ+ハードコア/ガレージロックのような激情感全開でJapandroidsの神髄がぎっしり詰まっています。


力強いストロークでかき鳴らされるギター、
前のめりに突き進むドラミング、
たった2つの楽器が果てしなく胸の高鳴るスピード感を生み出します。

初期エモのような激情感はありつつも文学的な憂鬱さはなく、オルタナ的な力強さも漲っています。
また、Japandroidsのサウンドには轟音的な側面もあります。
しかし、胸の奥から湧き上がる「走り出さずにはいられない!」衝動をスピードに代えているという意味において、ポストロック的轟音とは根本的に異なります。

余計な小細工は一切なし。
若々しく、瑞々しく、何もかもを振り切って駆け抜けるようなアルバムです。

(2nd)Celebration Rock

2ndアルバムにあたるCelebration Rockはギターとドラムスというインディーロック的な編成を存分に生かしつつも、一気にメジャーフィールドを目指して羽ばたいたようなサウンドです。

Japandroidsの武器にあたる初期衝動は前作からほとんどそのままで、
初期エモのようなギターとエネルギッシュで前のめりなドラムスもほとんどそのままで、
しかしながら、前作の直線的なスピード感に加えて躍動するようなダイナミズムも大きな推進力となっています。

若々しい開放的な空気に満ちていて、轟音で何もかもを巻き込み突き進むような衝動が濁流のように迸っています。
ギターとドラムスだけで構成されているとは思えない高カロリーなサウンドの連続です。もう、最高です。

そして、それ以上に重要な変化はキャッチーでポップな旋律を奏でている点です。

オルタナティブロック的であったり、あるいはメロコア的な匂いもしたり、ひと昔前のロック界に君臨していたロックヒーローが持っていた威風堂々とした佇まいも感じさせます。

ライブでシンガロングを誘うメロディが散りばめられていたり、曲展開のバリエーションが増えているのもそんな特徴が現れている一面と言えるでしょう。

インディー的なシンプルさと激情を根底に置きつつ、より求心力の高い旋律を取り入れた結果として彼等の武器だった疾走感がグレードアップしています。
もうほとんど、疾走感というよりも飛翔感に近いような。


Celebration Rockは、インディー・スピリッツがメジャーの良い部分だけを吸収したようなJapandroids流の最強ロックサウンドです。

(3rd)Near To The Wild Heart Of Life

Near To The Wild Heart Of Lifeは活動休止期間を挟んだ後の3rdアルバムです。

Japandroidsが過去にリリースした1stから2ndへの流れをさらに進めた、とてもキャッチーなアルバムと言えます。

激情的/轟音的な要素に変わらず軸足を置きつつも、エモーショナルな飛翔感や心沸き立つような高揚感をさらに力強く花咲かせているのがNear To The Wild Heart Of Lifeの特徴です。

また、オルタナティブロック的/メロコア的でポップな旋律は一段とその切れ味を磨かれており、鮮烈に聴き手の心に深く刺さって消えません。
前作Celebration Rockに登場したシンガロングを誘う旋律もさらに印象的になっています。

さらには直線的な轟音というJapandroidsのアイデンティティはそのままに、アコースティックギターやシンセなどの楽器も新たに導入され、曲を構成するレイヤーも非常にカラフルになっています。
多彩な景色は目の前に広がっているように感じさせるような、緻密さと奥行きの深さが備わるようになりました。

激情を推進力にしながらも今までよりも遥かにポップな世界に辿り着き、そこで得たものを反映させたのかもしれません。
そんなJapandroidsの人間的な成長をついつい想像したくなってしまうような集大成的な完成度を誇っています。

ポップで、手数が多くて、エモーショナルで、飛翔感や高揚感がある。
結果として、非常に壮大なサウンドに仕上がっています。


インディーともメジャーとも異なる、Japandroids独自の世界を構築したアルバムです。

まとめ Japandroidsの魅力 おすすめしたい理由は、彼等のがロックの根源だけで構成されているから

Japandroidsの魅力は様々な比喩表現や専門用語で表すことはできます。
100人いれば100通りの素晴らしい言葉の連なりが生まれるでしょう。

ただ、Japandroidsの魅力は、結局のところは一言に集約されると個人的には思っています。

Japandroidsの音楽は、ロックの根源にあるものだけで構成されています。
世界に向かって伸ばした手、その手だけが、その手しか、Japandroidsにはないのです。



それでは。


公式サイト

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