セピア色のストロベリージャム、断片(ハゲハゲ・ミイラとか)、幼年期のプレイリストとその終わり。

はじめに。
これは僕の幼年期から思春期突入までの自分語りであり、そのころ僕が好きだった音楽の話もします。
というわけで、プレイリストを作成しました。
これを聴くなる見るなりしてから読んでくれると嬉しいです。

失笑劇場(ハゲハゲ・ミイラ編)

ピラミッドの中は硫黄みたいな匂いがするのをご存じだろうか。
貴方はその鼻を付く匂いで目が覚める。

盗掘されて微かに財宝の残る石室の中は、日の光も差さないのになぜか煌々と光っている。

というか、会社帰りのスポーツジムみたいだ。明るすぎる。情緒がない。

その光源はどこか? ミイラだ。より具体的に言えば、ミイラの頭頂部だ。
(張りぼての石室が片付けられ始める)

ミイラは自分の頭頂部を指さす。
「あまり知られていないが、ミイラにもフサフサとハゲがいる。頭髪格差は死後の世界にも引き継がれていく。残酷だ」

(照明が落とされる。ミイラは動じずに威風堂々と語る。市民会館オペラか)

「良く聴け、時代遅れの盗掘者! 今でこそ薪みたいにカラッカラに干からびておる我にも生前の時代があり、当然ぴっちぴちの幼年期があったのじゃ! 今から! いと古きミイラである我が! とってもありがたい話をオールでしてやる」

(ライブ配信をしていたYoutubeの画像が大きく乱れ、止まった)

最近、お腹が痛い。なんでだろう。
自炊を再開したからだろうか。
俺はよからぬ物質を生成して摂取してるのだろうか。

(画面が切り替わる。洋式便器にまたがり、俯いている冴えないおっさんがいる。と、思ったらスレンダー風ファンタジー二次元美少女に切り替わった.金髪碧眼、眼つきは悪め。身にまとう鎧は露出多め)

どうも調子が悪い。違う、調子が良すぎる。
気持ちがふわふわする。風に飛びそうな風船みたいなのに、豪雨の中に轟く雷鳴みたいでもある。そよ風を受けたはずなのにタイフーンを食らったみたいになってる。ていうか、全然眠くない。しかも、ちょっと前まで死ぬほど眠かったのに。
というか、俺、6月に復職するんだけど、これ、実は、かなり雲行き怪しくない?

危なくない?

本題(セピア色のストロベリージャム編)


こないだ、久しぶりにイチゴジャムを食べた。

なんだろう。このしょうもねえおっさんのしょうもねえ日常の独白は。

普通なら無視したいだろうし、相手が上司とかで無視できない状況なら「そうなんですか」とか言うだろう。
会話を続けざるを得ないさらに不幸なシュチエーションにいるのならば、「どうして食べたんですか?」とか質問するだろう。

どうして食べたんですか?

いい加減朝食を食べる生活に戻したいと思ったから。

僕の周りには誰もいない。

鼓膜と胸が痛くなる沈黙が張り詰める。

まあ、一人になってもしゃべり続けるのがきっと僕に残された矜持だろう。

つまんねえイチゴジャムの話を続ける。

食べた瞬間、すごく懐かしかった。

(バック・イン・ザ・デイズ BOSSの声)

僕の家はいわゆるパン食派だった。
小学生から中学生まで僕は毎朝焼いたトーストを食べていた。

覚えてないけど、たぶん父さんに教わったのだろう。
いちごジャムとマーガリンをぐちゃぐちゃに混ぜて食べるとおいしかった。

いや違うな。父さんならマーガリンなんてお上品な真似をせずにバターをしこたま塗ったはずだ。だから、これは母さんから受け継いだ習慣だろう。

簡単に僕の小学生ライフを振りかえる。
なぜか? なんとなく、今のうちに過去を鼻紙みたいに使い散らかしたいから。
後生大事に抱えてるとカビやキノコが生えちまう。

僕の小学生、か。
一言でいうと、僕は浮いていた。

僕は運動が全然できなかった。
ゆえに、自然に昼休みの鼻つまみものになる。
さらに我が家は少年ジャンプが禁止されていた家庭だった。
おまけに大作ゲームも誕生日かクリスマスを待たなくてはならず、リアルタイムでは遊べなかった。

僕にはクラスメイトとの共通の体験も共通の話題もなかった。

その結果は推して知るべし。

ただ、全然苦じゃなかった。
というか、楽しかった。
それなりに一人の時間はたくさんあった。
でも、図書室に行って本を読んだり、毎週見ているアニメの内容とクリスマスに買ってもらったRPGの物語を頭の中でくっつけて遊んだりしていた。

傍からは哀れに見えたかもしれない昼休みも、本人としてはそうでもなかった。

アニメも良かった。好きだった。ガンダム。
特にWとX。こう、小学生の美学を見事にくすぐる感じ。

当時の僕の美学をくすぐるのはW。ガンダムデスサイズヘルとか。
だけど、僕はXのボーイ・ミーツ・ガール美学にもっと深い影響を受けたと思う。
あと、Xのエンディングテーマ、最初は英詩だった。
あれは、その後の僕の音楽の趣味嗜好に地味に大きな影響を与えていると思う。

X、好きだった。
少年の成長物語っていう、よく分からない呪縛が僕の中に醸成されるほどには。

他には幽遊白書とるろうに剣心が好きだった。

それからゲーム。というか、RPG。
小学生時代にプレイしたRPGは、今まで僕が触れた触れた物語のなかで最も強い影響を与えたと思う。

FF6、ロックとセッツァーがかっこよかった。
FF7、クラウドの自我の崩壊が、あまりにも強烈だった。
FFT、正義など存在しない。一面的な良い奴など存在しない。大事なことをシンプルに教えてくれたと思う。あと、ティファが好きだった。
ゼノギアス、徹底的に練りこまれた宇宙規模のシナリオと、その一瞬の一幕としての主人公の物語。だけど、一万年を超える運命の連鎖があったり。ありふれた人間の愛の苦しみが丁寧に描かれていたり。あとエリィとマルーが可愛かった。

あと、児童書も大人の複雑な社会を表現しているものが好きだったな。
海辺の王国。弟の戦争。僕が恐竜だったころ。

あれだな。今、こうして振り返ると今につながる趣味趣向の傾向があるな。

じゃあ、音楽の話。

当時の友人、U君のお姉ちゃんはThe Yellow Monkeyが好きだった。
そのせいかイエモンのゲームがあった。内容は全然覚えてないクソゲー。ただ、今にして思えば、あれが俺のロックンロール初体験だろう。
あれ? 確か当時ペニシリンのラジオ番組を聴いていて、ロマンスが好きになったんだ。

どっちが先だろう。

M君の家にあったエアロスミスのCD。
英語を習ってもいないのに無謀に辞書だけで訳そうとしてた。バカだ。

父さんから無理やり聞かされたPink Floydはその後長年のトラウマになった。
でも、Led Zeppelinは好きだった。

あと、たぶん父さんの影響とツタヤで海外のロックバンドをちょっと聞き出してる。好きだったのはBon Jovi。ベスト盤を良く聴いてた。

そういえば、ゲームのBGMの耳コピもうんざりするほどやってた。
全部キーをCに直してたけど。

本題2 覚えていないライトノベル編

中学生に入ってもしばらくはそんな気分が続いた。

図書館に行ってライトノベルの存在を知って少年ジャンプの代用にしてた。
ラグナロクが、本当に好きだったんだよ。
あと、ブギーポップは笑わない。
魔術師オーフェン。

でも、内容は全然覚えてない。

ただ、ここで重大な変化が僕に起きる。
思春期,突入。
好きな子が、できる。
とにかく好かれたいと思う。

そこで、気が付く。
自分はクラス社会に馴染めていない。
正しいコミュニケーションができていない。

僕の平穏は、「社会の中で無難にふるまう」という今まで気にしたこともなかったミッションを与えられた瞬間、一気に崩壊した。
皆が当然のように身に着けていたスキルを、行動規範を、僕は何も知らなかった。

自分と周囲とのギャップに気づき、悩み、そこでグランジに救われるのだけど、以前に不愉快な目にあったのでグランジの話はしない。
(あと、長期的な目で見れば、僕はグランジにのめりこみ、良くない方向に向かっていったと思う)

あの子は合唱部でジュディマリが好きだった。
あと覚えていることは名前くらいかな?
当時はそれなりにお熱だったんだけど、今はほとんど覚えてない。

この頃から、朝食は食べなくなった。
たぶん「俺、朝食を喰ってねえ」みたいにカッコつけてるやつがいて、マネしたんだろう。
その辺に僕のセンスのなさが垣間見れる。

そして、そこからしばらくの間、僕の日常は音楽と学校生活だけになる。
しばらくの間は本も読まなかった。
音楽に全てがあると思っていた。なんか、疲れた。

今回はこの辺で。幼年期編おわり。

まとめ 臭い炎上

僕は過去を燃やしていく。燃料にしていく。
そうやって積み上げてきた過去を、
いつのまにか化石みたいになっちまった過去を、
どろどろの臭い石油みたいになっちまった過去を、
鼻が曲がりそうな匂いと一緒に燃やし尽くして、
やっぱりたぶんそこには誰かへの怒りもあって、
ただ、まあ、それはどうにか頭から捨て去って、
どこに行けば良いかはいつまで経っても分からないし、
体はもうボロボロだし、
頭の中はうるせえし、
うるせえ! ぐだぐだ言ってねえで取り合えず臭すぎる燃料を吸いこんで、駆け抜けて、失速して、きっと僕は静かに死ぬ。

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