Hot 8 Brass Bandのアルバムについて。熱いソウルのブラスファンク

こんにちは。

Hot 8 Brass Bandは1995年に結成されたニューオリンズ出身のブラスバンドです。

公式Bandcampより

セカンドラインの系譜に連なるニューオリンズブラスを、ファンク/ヒップホップのフレーバーを織り交ぜつつ鳴らしています。

2022年7月現在、Hot 8 Brass Bandは4作のスタジオアルバムをリリースしています。
本記事では、その全てを紹介します。

Hot 8 Brass Bandのアルバム一覧

これからリリース順にアルバムを見ていきますが、文字だけでは分かりにくいと思って相関図を作成しました。

あくまで個人的なイメージです。
ご容赦ください。

(1st)Rock With the Hot 8

デビュー作ということもあってか、最もナチュラルな空気感を漂わせている作品です。

セカンドラインの系譜に連なりつつも現代のヒップホップ/R&B/ファンクの影響を上手く昇華。ポップチャート的な感性を残しつつも、牧歌的な雰囲気を残すサウンドを完成させています。

管楽器が吹き鳴らす熱い旋律、ファンキーなグルーヴ、そしてメンバーたちの煽り、時折姿を現すラップ。完成度は高いのですが、ハンドメイド的な親しみやすさもあり、近所の兄ちゃん的な親しみやすさも魅力です。

根っこのグルーヴが肉感的なこともあり、古き良きニューオリンズファンクに近しい匂いもしますが、それと同時に彼らが愛しているであろう現代のヒップホップ/R&B感もあり。ニューオリンズの大地を想起させる、アーシーなブラスファンクが楽します。

ニューオリンズの街中で聴いてみたくなるサウンドです。

(2nd)The Life And Time Of…

前作と同じ雰囲気をまとっていますが、1stから7年間経験を積んだ分だけレベルアップしているように感じます。

本作は3rdアルバムと対になっています。ハリケーン<カトリーナ>による被災を経験したメンバーが、「死者を盛大に送り出す土地ならではの哀しくも愉快なパーティー・グルーヴ」をテーマにした作品です。

セカンドラインの牧歌的な陽気さを残しつつファンク/R&B的な洗練さを漂わせています。時にラテンやアラビアンな風味を帯びるなど手数も豊富。前作よりも引き締まったグルーヴもクールです。

管楽器の人間味ある音色を重厚に重ね、時に歌やラップを織り交ぜ、陽気でホットなニューオリンズサウンドを響かせています。

人情味あるファンクが炸裂した本作は、個人的にはHot 8 Brass Bandで最も好きな作品です。

(3rd)Tombstone

2ndと対になる作品です。

陽気だった前作と比べると、(力強さは失わぬまま)シリアスな雰囲気を感じます。

「ハリケーン・カトリーナからの復興に尽力しながらも、志半ばで逝去した」メンバーや友人たちに捧げられ捧げられた楽曲が収録。悲しみを背負いながらも弱々しさや暗さは一切なく、酸いも甘いも噛み締めた明るさ/強さが漂っています。

重厚な管楽器がアーシーなファンクを鳴らす、その魅力は本作でも不変。熱いフィーリングをクールに響かせた、しなやかでソウルフルなグッドミュージックが最初から最後まで詰まっています。

ニューオリンズサウンドを真摯に鳴らす、音楽が持つ普遍的な魅力を感じられるアルバムです。

(4th)On The Spot

過去3作の流れを踏んだ、良質なブラスファンクに仕上がっています。

前作ほどシリアスではなく、かといって1stや2ndほど陽気でもなく。大人びた余裕を漂わせた管楽器の音色が高らかに響きわたっています。

ある意味、昔ながらのソウルに近づいているとも言えるかもしれません。アップビート過ぎず、じっくりと熱いグリーヴを効かせる色気は、過去作よりも勝っているように感じます。

アーシーながらもいぶし銀、かといって老け込んでいるわけではなく、エネルギッシュな熱さをじわじわと放ち続ける一歩引いたところで放つ迫力は、1stの頃には成し得なかった魅力でしょう。

本作もまた「音楽っていいな」と純粋な気持ちで感じさせてくれるアルバムです。

主要参考サイト

https://www.allmusic.com/album/tombstone-mw0002515728

https://en.wikipedia.org/wiki/Hot_8_Brass_Band

https://tower.jp/article/series/2012/12/08/b747

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