エレクトロニカ界隈では知らない人はいないであろうFour Tetこと
Kieran Hebden。
実はポストロックバンドの一員としても活動していたのです。
しかも、あのEITSやMONO、果てはMogwaiやPrefuse73をリリースしている名門Temporary Residenceから。
Four Tetとの類似性はやはり注目すべき点でしょう。
反復するビートはどこか暖かで、丁寧に縒り合された繊細な音響が紡ぎ出すのは、パステル色のカラフルさで。
ミニマルなベースラインは泰然として、溶けるように消えていく音色の余韻は凛然として。
異なる色彩が幾重にも折り重なり、立体的で多面的な音像を次から次へと描き出しては、すぐに全く違う音像を生み出していきます。
そして、それらの根底にあるバンドサウンドが生み出す肉体的な躍動感と緊張感は、Four Tetにはない魅力でしょう。
彼等はUK出身です。しかし、音響への強いこだわりがあるあたりポストロックシーン全体から俯瞰すると、シカゴ音響派的なバンドといえるかもしれません。
今回は1stを紹介しましたが、バンドサウンドにぐっと接近した2ndも素晴らしい出来です。
それでは、また。
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