こんにちは。
Euphoriaは東京出身のポストロックバンドで、現在までに4枚のアルバムをリリースしています。
2010年に活動を停止しましたが、2015年から活動を再開しています。
中国で人気を博しているようで中国向けのキャデラックのCMに彼等の楽曲が採用されているのだとか。
2nd albumにあたる本作White Patternは、彼等の魅力が最も感じられる一枚です。
White Patternの魅力 Euphoria特有の新鮮な空気感
Euphoriaサウンドの特徴
Euphoriaの音楽はポストロックにカテゴライズされるものです。
インストの楽曲が多く、いわゆる『静』『動』の二項対立的な轟音スタイルの楽曲もあります。
ただ、良く晴れた朝の空気を思わせるのびやかな新鮮さが、他のバンドにはない彼等の特徴です。
ポストロックにカテゴライズされるバンドの大多数が緊張感に満ちたサウンドを構築していることに比べると (Tortoise,Battles,Mono,Toe,Shipping News等々数えたらキリがないです) 、彼等のキャラクターは明確に異なります。
適度に肩の力が抜けている、心優しいサウンドが実に心地よいです。
スリーピースという最小限の編成が編み出すシンプルさ。
時に囁くように、時に歩くように緩やかなアルペジオを描くギター。
穏やかに全体を支えるベース。
軽やかに散歩するかのような、しなやかに弾むドラムス。
時折挟まれるボーカルも優しげで控えめです。
歪んだギターを中心に『動』へとなだれ込むときも凶暴さや破壊衝動は一切感じられません。
ひょんな時に感じる胸の高鳴りのような、些細だけど尊い気持ちの高揚のようにキラキラしています。
日常系ポストロック Euphoria
つまり、彼等のサウンドは日常的と言い換えることができるでしょう。
Euphoriaには、Monoのように壮絶な物語性があるわけでもないし、Battlesのようなアグレッシブな実験精神があるわけでもありません。
しかし、彼等の音楽には何気ない日常の新鮮な空気を感じます。
ありふれた日常の、ありふれているがゆえの美しさを自然体で描き出したとも言えるかもしれません。
いつだって自然に傍に寄り添うように鳴ってくれる音楽と言えるでしょう。
それでは。
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