Emilia / Spring Through A Window 幽玄・環境音楽・ポストクラシカル 

こんにちは。

EmiliaはスペインのレーベルRottenman Editionsからアルバムをリリースしているポスト・クラシカルデュオです。

繊細で壮麗な作風が中心のポスト・クラシカルにあっては珍しく、実験音楽・環境音楽的な楽曲を創っています。

Emilia / Spring Through A Windowの魅力 ポスト・クラシカルらしからぬクラシカルではない壮麗さ

やはり、環境音楽的な部分が本作の大きな魅力です。
『人けのない夜の森』や『濃霧立ち込める湖畔』など幻想的な環境の音を、そのままクラシカルな楽器に置き換えたような不思議な感覚を味わえます。

浮かび上がっては消えていく、優雅だけど不穏なストリングス。
ふわりと浮かび上がる、リバーブがかったピアノの音色。
淡くかすれたドローンなシンセ。
様々なパーツが断片的に現れては消えていき、再び別のパーツが現れます。

このアルバムには、心沸き立つがメロディがあるわけではありません。
起承転結がある楽曲として完成されているわけではありません。
しかし、無軌道バラバラに脈打つそれぞれのパーツが、全体としてみると不思議と完成されています。

高貴な楽器が描き出すのは、深い自然の光景。
鳥の鳴き声。獣の遠吠え。森の木々がざわめく音。川のせせらぎ。霧の湿った匂い。
その光景は、きっと聴き手によって違うでしょう。

幽玄な景色の只中にいるような気分になれる作品です。

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