【ヒエログリフ文法語り(10)】活用地獄のどん底へ、な『状態形』


こんにちは。

ヒエログリフ文法語り その10。

ついに動詞構文の状態形です。

動詞につく人称代名詞の活用の仕方、2種類ありましたよね。
sdm形とsdm-f形。それぞれ現在形と過去形という理解をしていたかと思います。
もう覚えたじゃん……。
って思う方もいると思います。
まだ、あるんです。それが状態形です。

今まで覚えた形とはまた違う意味の変化を起こします。
当然、活用の仕方も違います。

例のごとく、めんどくさい例外は力の限り無視していきましょう。

ヒエログリフ文法における動詞構文『状態形』の活用

活用表を見なくてはならない。

まずは例のあれを見てみましょう……。
活用表です。

(両数は3人称のみ知られています)

凄い文字数です。古代のロマンに眩暈がしそうなりますね。
なんとなく覚えておきましょう。sdm形と見分けられる程度で構いませんので。

実はこれ、細かい例外がちょこまかあるのです。
でも、全部なかったことにしておきますね。


現実逃避も逃げきれば勝ち。良い言葉です。

ヒエログリフ文法において『状態形』が持つ意味

で、『状態形』って何?

分かりにくいので簡潔にいきます。


  • 状況や動作の結果としての状態を表す。
  • 動作は結果が起きる段階(文章になる)よりも前に起きているので、全て過去形・現在完了形。
  • 主に人を主語に取る。



と、いうところです。
個人的には、何で過去形になるのかというところが分かりにくかったので、具体例を交えてみます。

  • 俺はスタバに入るのを躊躇した。

という文章が発生する段階では、既に『躊躇する』という動作は終了していますよね?

というわけで、これを頭の片隅においておけば、過去形以外の意味変化を起こす場合についてもなんとなくニュアンスが掴めるはずです。

何となくでいいです。派手に行こうぜ、なんとやらです。

他動詞の場合

受動態の文章は全て受動態になります。
もちろん過去の意味も付与されています。


少し具体例を見てみましょう。

なるほど。という感じでしょうか。

しかし、本当に人称代名詞の形が変わりすぎて訳が分からないですよね。

次の文章は同じ状態形の1人称ですが、つづりが違います。

分かりますか? 最後のiの音だけ字が違います。
なんだか万葉仮名のようですね。

自動詞の場合

自動詞は1人称と2,3人称で意味が変わります。別々に見ていきましょう。
ただし、どちらも過去形です。お忘れなく。

Case1 1人称

  • 状況を表す従属節になる

というわけで、具体的に見てみましょう。

ついに従属節のようなものまで出てきちゃいましたね。

そして、上にも書いてある通り、主節の行動が為されていた時の状況を補足する機能を持っています。

上の文章で言えば、

  • 俺は三日間も時を過ごした。
  • その三日間の間は、ずっと一人だった。

というように三日間の内容を追記しているわけです。

それにしても親近感の持てる文章です。

Case2 2人称と3人称

こちらは主に2種類の意味があります。

  • 勧告や挨拶
  • 言い回しとして王名の後につく

では、まずは勧告・挨拶から。

これは挨拶ですね。
出迎えや送り出しにふさわしい親愛の情が付与されます。


勧告の場合は「~に気を付けたまえ」というニュアンスに変わります。



では、今回のラストです。
王名に関する文章をどうぞ。

祝福の呪文みたいなものでしょうね。
上にも書きましたが、本来は3人称が入ったであろう主語が省略されています。


余談ですが、僕はこういうの古代のロマンが感じられて好きです。
めっちゃ唱えたい。

ヒエログリフ文法における動詞構文『状態形』 、難しいですねEND

というわけで『状態形』、複雑怪奇ですね。まさに山場ってところでしょうか。
しかし、乗りこえれば成長しているのが山場ってものです。
気合いで頑張っていきましょう。

……個人的には、根性論はうんざりですが。


それでは。

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