2018年のエジプト奇譚(アクセル旅行記)part.7 危険なタックル少年と商魂たくましい男の子編

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ルクソール2日目後半

ルクソール2日目の午後から話を始める。

ファラオと別れた後、私はまだ昼食を取っていないことに気づいた。
取り急ぎ、ホテルのテラスで昼食を取る。

タジン鍋。味はトマトとニンニクっぽかった気がするが、正直覚えていない。

その後は、ルクソールの町をプラプラしていた。


夕日のナイル川。不思議な空の色だ。


夕食は1日目と同じ店でコシャリを食べた。

そういえば、コシャリを食べたのは初めてだった。正直、ここはフツーだったわ。

町をプラプラしているとき、面白い出来事に遭遇した。

道に迷った私は同じ場所を何度か通ってしまい、店番の若者に顔を覚えられたらしい。

この辺も文化の違いだと思うのだが、その若者が「オマエはサッカー選手か!」と言わんばかりの勢いでタックルをして自分の店に引きずり込もうとしてきやがって。

さすがに無茶苦茶過ぎるだろと思って笑ってしまい、「グッド・フィジカル」と声を掛けたら同じように若者も笑った。

ルクソール3日目前半:博物館めぐり

では、ルクソール最終日である。

この日は博物館を巡った。

地図を片手にウロウロしたが、思いのほか迷った。


でも、それが楽しかった。
誰かと旅をしていたら、こういうのはかなりの原点対象になるのだろうけど、一人旅なら楽しい。

あまりの暑さにくたびれ切って、ナイル川沿いの欄干にもたれかかっていた。


見知らぬエジプト人の女性が、通りすがるときアラビア語で声をかけてくれた。

朗らかな表情でハキハキと喋っていたので「元気だして!」みたいな感じだったのかな。

迷わなかったら、こんな体験はできない。



最初に着いたのがこちら。ミイラ博物館。

ここを下るとミイラたちと会える。

写真撮影禁止だったので、ここでの思い出を披露することができない。

というか、私もあんまり覚えていない。
あの時は、忘れるはずなんて絶対にないと思っていたのだけれど。

人間というのは、悲しい生き物である。



しかし、今見るとこの博物館、立地は最高だな。

なんてったって、ナイル川沿いにあるんだから。
何千年も前から、人々はここを行きかっていたのだろうし、ミイラ職人だってたくさん歩いていたはず。
そんな場所にミイラの博物館があるなんて浪漫がある。

さて。空想の羽をいったん畳む。

次の目的地を目指していたら、また道に迷ってしまった。

さすがに写真は取ってないけど、富裕層向けっぽい学校地帯に迷い込んだこともあった。
一歩間違えば不審者扱いだったかもしれん……。

これはさらに迷った末に辿り着いた公園っぽい場所。
普通の場所と違ってそれなりに整然としていた。
でも、普通の人たちが暮らす雑然としたルクソールのほうが私は好きかな。

ただ、それも部外者の都合の良い理想の押し付けのようなもので、現地で暮らす人はこういう場所での暮らしを夢見ているのかもしれない。

で、ようやく次の博物館に到着した。

ここは主に中期王朝時代の遺物が並んでいる。

展示の仕方、本当にちょっとだけオシャレで良かった。

ゆっくり滞在して宿へ帰還した。

ルクソール3日目後半:男の子と怖いお兄さん

さて、昼食のお時間である。
ガイドブックを見て、宿の近くで肉料理を食べることにした。


コフタっつうんだっけ。
味は香ばしいひき肉、という感じ。

これはスイーツ。お米とコンデンスミルクを混ぜてる。
日本人の感覚からするとアレかもしれないけど、結構美味しかった。

また、町をプラプラ。

で、ジューススタンドで小さな男の子がサトウキビジュースを売ってたので買ってみた。

この男の子、小さいのに流暢な英語を喋っていた。

おまけにグラスを二つ並べて、「こっちがスモールで、こっちがビッグ! でも料金はちょっとしか上がらない! どっち買う? ビッグ!?」みたいなことを言っていて、商魂たくましくて可愛いのなんの。

他にお客さんもいなかったし英会話の練習を兼ねて、サトウキビジュースを飲みながら男の子に話しかけてみた。

男の子から「君は台湾人?」と訊かれたのが印象的だった。
私のどんなところが台湾っぽかったんだろう。

ただ、男の子と長く話をすることはできなかった。

何故なら……。

ふと振り返ると、巨漢で悪そうなお兄さんたちに囲まれていたからだ。

いやー……怖かった……。

お決まりの「日本人か? 俺たちは日本人が好きだ」から始まって。
「俺たちの店に来ないか? そこには仲間たちがいて……」うんちゃらかんちゃら。

「俺たちと一緒にフルガダ(リゾート地)に来ないか? 俺たちが間に入って支払いとかは取り持ってやるよ」

阿呆か。ついていったら、どう考えてもお金を搾り取られるだろ。命だって危ないかも分からんわ。

そんな危うい状況なのに、私は失言をしてな。
場を切り抜ける世間話のつもりで「君たちはお酒強いんか?」と聞いてしまってな。

エジプトはね、イスラム教の国なのよ。お酒は、飲まないのよ。

ヤンキーっぽい若者たちでもその辺の倫理観は根付いているみたいで「エジプト人は酒飲まねえの!」と怒られた。

まあ、それで空気が微妙になったおかげで
「明日の出発の準備があるんだ! じゃあね!」
とその場を切り抜けることができた。

暗くなってきたころ、再び街をプラプラ。

途中、昨日の少年からまたタックルをされた。
今度はカードを出す審判の仕草をしたらまた笑ってくれた。呵々って感じで。

疲れたのでホテルのラウンジで食事。



モロヘイヤのスープ。
エジプトで食べたものなかで一番美味しかった。

こっちは何かのタジン鍋。


良い食いっぷりだな、とレストランの偉そうな人に褒められた。

ルクソールの街には、たくさんの思い出ができた。

食べ終わった。

宿に戻って次の目的地アブ・シンベル行きの準備をした。
そして、眠った。

2 件のコメント

  • はじめまして。こんにちは。

    先程ninjatuneについて調べてたところ、このサイトのことを初めて知りました。
    いくつか読ませていただいた音楽についての記事がとても丁寧で熱かったので、どんな人が書いてるんだろうと思い、このシリーズを読みはじめたら、止まらなくて。一気に最新の記事まで読んでしまいました。

    是非、続きも読ませていただきたいです。待ってます。

    • トリミングさん、こんにちは。はじめまして。

      私なんぞの駄文にもったいないお言葉です。ありがとうございます。
      大切な旅の記録を、誰かに楽しんでもらえるのは嬉しいです。

      今後も楽しく書き記していきたいと思います。

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