Digitonalのアルバムについて。流麗優美なシネマティック・エレクトロニカ。

こんにちは。

DigitonalはAndrew Dobsonを中心としてイギリスを拠点に活動する音楽ユニットです。

https://www.digitonal.com/_nuxt/img/live_22rpm.6f64cf9.jpg

彼等はエレクトロニカにカテゴライズされる良質な音楽をリリースしています。
シネマティックでエモーショナルな曲が多く、クラシカルな楽器を多数導入しているのが特徴です。

Digitonalは2020年12月現在、4枚のフルアルバムをリリースしています。
(公式サイトでstudio albumsとしてカウントされている作品)

本記事ではその全てを語ります。

Digionalのアルバムについて。

これからアルバムごとに見ていきますが、まずは各アルバムの違いが分かりやすくなるよう、相関図を作ってみました。

では、本題に入りましょう。

(1st)Save Your Light for Darker Days

柔らかでエモーショナルなサウンドを軸にしていますが、インディーズ的な煙たさも時折匂い立つのが本作Save Your Light for Darker Daysの特徴です。

ハープ、ストリングスが奏でる優美な旋律、
洞窟の底から響いてくるような深淵的で荘厳なシンセ、
きめ細やかながらも煙たさを漂わせるゆったりとしたビート。
エレクトロニカ的な心地よさが失われる瞬間はありませんが、緩急をしっかりつけている曲が多いのが印象的です。

室内楽的な気品を見せつつも、シネマティックな盛り上がりも器用に演出してみせます。
しかし、決して壮麗なだけではない緊張感に見た空気を感じさせることも多々あり、そういった要素が混ざり合い、本作に複雑な味わいを本作に持たせています。


まさしく調和<オーケストレーション>が本作の魅力とも言えるでしょう。

(2nd)Be Still My Bleeping Heart

入手が難しい初期の作品等をリマスターしてリリースしたのが本作Be Still My Bleeping Heartです。
1stよりも初期の作品を含んでいることもあり、シンプルなのが特徴です。

きめ細かく心地よいビート、
軽やかで美しいピアノやストリングスの音色、
エモーショナルで浮遊感が強い曲が多い印象を受けます。

また、曲ごとの個性が大きいのも特徴です。
煙たさを微かに含む曲もあれば、
童話的な不穏さを持つ曲もあり、
シネマティックで壮麗な曲もあり。
本作が持つレアトラック集としての特質が表れています。

世界観が完璧に完成されているわけではありませんが、様々な個性を持つ楽曲を楽しんでみたいなら、本作が適切かと思います。

(3rd)Beautiful Broken

緩急をつけて聴き手の感情に迫るような過去2作から雰囲気が変わり、ゆったりとしつつも奥行きの深い曲がアルバムの中心を占めています。

もちろん壮麗な美しさやエモーショナルさは変わりません。
緩急を使わずとも、淡く精緻な世界観を描き出していると見るべきかもしれません。

ピアノ、ストリングス、ハープの揺蕩うような旋律、
浮遊感と抱擁感を醸し出すシンセ。
ゆったりと広がる優雅で柔和なビート。
神々しさや荘厳さを感じさせる、揺らめくような曲展開が続いていきます。

高い濃度のエモーショナルさをじわじわと煙らせていくような浸透圧の高い叙情性がある、とでも言えば良いのでしょうか。

優美、という言葉が見事に当てはまるとても美しい音楽です。

(4th)Set the Weather Fair

SF的な浮遊感ともっと枯れたノスタルジーを併せ持っているのが本作の特徴です。

緩急をあまりつけない路線をベースにしつつ、シンプルかつメランコリックな感触を打ち出しています。
また、クラシカルな楽器の存在感が過去作よりも後ろに引いて、揺らめくようなシンセが前面に出ているのが本作の質感を大きく変えている要因でしょう。


未来的な響きのシンセでどこか侘しい感傷を漂わせ、それをきめ細やかで心地よいビートに乗せています。
音色や残響を美しく聴かせるようなアンビエントトラックも多く、少ない音数で効果的にエモーショナルな質感を生み出しているとも言えるでしょう。

感傷的なSF映画のような、荒涼としつつも聴く者の胸に切ない痕を残すようなアルバムです。

Digitonalのアルバムについて。主要参考サイト

https://www.digitonal.com/

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