Dianogahのアルバムについて。クールにぶつかり合うツインベース・デュエル。

こんにちは。

Dianogahは1995年にシカゴで結成された3人組のロックバンドです。

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ドラマーと二人のベーシストという編成が彼等の特徴でしょう。
アンダーグラウンド的な生々しさを漂わせつつも、シンプルでゆったりとしたポストロックサウンドを奏でています。


緊張感と牧歌的な穏やかさが両立している珍しいタイプのアーティストであることも特筆すべきかもしれません。

2020年12月現在、Dianogahは4枚のフルアルバムをリリースしています。
本記事ではその全てを語ります。

Dianogahのアルバムについて

これから全部のアルバムを見ていきますが、文字だけでは分かりにくいと思って相関図を作ってみました。

では、本題に入りましょう。

(1st)As Seen Above

デビュー作にして、Dianogahの魅力がバランス良く発揮

されているアルバムです。

物憂げに淡々と刻まれていくビートの上でツインベースがクールにぶつかり合い、抑制された緊張感とヒリヒリとした熱量を焔のように立ち込めています。
また、低音の旋律が心地よく情緒的なのも素晴らしいところでしょう。
どこか懐かしい匂いがする、優しい響きがするのです。

また、ラフな質感がサウンド全体に漂っており、インストゥルメンタルの楽曲が主であるにも関わらず息遣いが聞こえてきそうな生々しさが絶えず脈打っています。
決して洗練はされていませんが、蠢動するベースラインからは人間味と深みを感じさせてくれます。

アルバム全体を通して緊張感が絶えることはあまりなく、高い熱量を幽玄な水墨画のような世界に落とし込んだような魅力的な二面性を感じさせてくれるアルバムです。

(2nd)Battle Champions

ローファイで情緒的なツインベース・サウンドはそのままに、清涼感へとやや方向性を変えているのが本作Battle Championsです。

二本のベースの絡み合い方が柔らかになり、淡々としつつもそよ風のような優しさを帯びている印象を受けます。

もちろん曲によってその色合い・濃度は異なりますし、ベースがダイナミックに動くときも当然あります。
ただ、リラックスしたムードが根底にあることは変わりません。
風通しの良い雰囲気と、シンプルなサウンド。
生々しい質感に、良い意味で垢抜けていない素朴さ。


子どものころに浸かっていた毛布のような、心地よい音楽です。

(3rd)Millions of Brazilians

似た雰囲気の楽曲で構成されていた1stや2ndと違い、曲ごとの個性が強まっているのが本作Millions of Braziliansの特徴です。

ピアノを効果的に導入した穏やかな質感の曲もあり、
USインディー的な張りつめた緊張感の曲もあり、
ポップな旋律を打ち出した楽曲もあり。
シカゴ! ポストロック!といった雰囲気はもちろん残っていますが、多様なパターンで勝負をしようという試みの気配が感じられます。

もちろん、ゆったりとした情緒的な雰囲気は変わりません。
全体的には緊張感を帯びつつも、小気味の良い楽曲が並んでいます。

ベースがぶつかり合う迫力と優しい響きを根底としつつも、微妙に変化していく色味の移ろいを楽しめるアルバムです。

(4th)Qhnnnl

過去3作とあらゆる点で大きく変化しているアルバムです。

いわゆるポストロック的なサウンドよりもエモ/インディーロックに大きく接近しているのが特徴といえるでしょう。
それに伴い、ボーカル入りの楽曲も増え、曲展開の緩急もはっきりするようになり、非常に聴きやすいアルバムになっています。


ベースを強烈に歪ませたヘヴィな曲もあれば、今までにないほど美しい曲もあり。
ツインベースという編成ゆえの個性を程よく削ぎ落し、女性ボーカルを導入したり。
ベースの奏法についてもハーモニクスやディストーションを今までよりも多用していたり。
今までの寡黙で研ぎ澄まされた雰囲気よりも、外部に開かれた解放感に感銘を受けるでしょう。

しかし、ヘヴィかつエモーショナルな楽曲が多いこともあり、アルバムが帯びる熱量はかなり高め。
ゴリゴリとしたうねりとインディーロック的な蒼いメロディの組み合わせが、絶妙にマッチしています。


Dianogahのアルバムについて。主要参考サイト

https://www.dianogah.com/index.html

https://en.wikipedia.org/wiki/Dianogah

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