滑稽な深海魚になること。見えない期待に応えること。


僕は自意識過剰だし、ひと際打たれ弱い人間だ。
誰かからの悪口には敏感だし、ひどく気にしてしまう。

当たり屋みたい

当たり屋みたいなのにしばらく絡まれていて、まあ、それ自体はそれほど大したことはなかったのだけど、私生活でも何もかも上手くいかないような状況が続いていて、そういうのが合わさってハウリングを起こして、正直なところ少しピリピリしていた。

一度ハウリングが起こるとなかなか収まらない。
あんまり自分の病気のせいにしたくはないのだけど、残念ながらその辺の体質も原因だろう。

そんな中で完全な勘違いで人を攻撃しちゃったりもして、反省したりもしている。

あれ。何の話をしようとしてたんだっけ。

そうだ。僕はいつのまにか自分を卑下するようになっていて、自分がまるで不細工な深海魚みたいだと思ったんだ。
滑稽で、無様で、誰かが食べ残した餌を必死に喰らって生きていく。
彼等だって好きであんな姿で生まれたわけではないし、あんな場所にいるわけではないだろう。
いや、これも違うな。彼等を下に見るのはあくまで僕の主観であり傲慢だ。
彼等は自分たちのことを美しいと思っているのかもしれない。

どうも話がまとまらない。
でも、今回はそれでいく。

だから、僕のことを深海魚扱いしたあいつは頭が良いと思う。
たぶん、如才なく生きていくのだろう。少なくとも僕よりは。

ただ、まあ、なんというんだろう。
悪意みたいなものは目につきやすいけど、きっと目には見えない僕への期待もどこかにあると思うのだ。
そう思う方が絶対に良い。
サイレント・エクスペクテーションみたいなものを想定して、真っすぐに生きたいと思うのだ。

余計な淀みに足を捕らわれず、凛然と前を向いて人生を進めていけたらどんなに素敵だろう。

ノイズを取り払い、静謐に日々を送ること。
肌寒い夜空を見上げて、満天の星空に白い息を吐く。

それはたぶんそんな感覚なのだと思う。

僕には一瞬でもそんな感覚で懸命に生きた瞬間があっただろうか。
ない。
これからは?
ない、たぶん。

悔しい?
悔しい。

それでも、僕はそんな場所を目指して歩んでいこう。
ノイズを取り払い、あるかどうかも分からない答えを掴みに行く。

もう手遅れかもしれない。
いや、たぶんもう手遅れだ。
でも、やってみよう。
たいしたことはできなかったとしても、やってみようよ。

少しずつでも前に進もうとすることだけが、僕の心を照らすたった一つの灯火なのだから。
燃え滓が山のように積み重なる、もう何も残っていない心で、きっとそれだけが、それだけが、それだけが一体何なんだろう。

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