Costa Music/Lighter  Subjects洞窟の底に独り咲く、孤高なバラのようなスロウコア。


こんにちは。


Costa MusicはSlow Core/Sad Core(スロウコア/サッドコア)の代表格バンドL’altraのフロントマンの一人、Joseph Costaによるソロプロジェクトです。

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サウンドの特徴としては、L’altraのメンバーによるイメージ通りのソロ作と言ったところでしょうか。

本作Lighter Subjectsは2008年にリリースされており、現在のところ唯一のフルアルバムです。

Lighter Subjectsの魅力 片割れとしてのCosta Music

Costa MusicとL’altraの違い

本作Lighter SubjectsはCosta Musicの本家L’atraに匹敵するほどの、繊細な音響的スロウコアを高い完成度で築き上げています。

ただし、当然ですが違いもあります。

具体的には、

  • 全体的な色彩がややモノトーンになっていること
  • ソロプロジェクトらしい奔放さ

が強く感じられます。

これはどちらもL’altraのもう一人のフロントマンでもあり、女性ボーカルを担っていたLindsay Andersonがいないことに起因するでしょう。

才能豊かな人物が去ることによってサウンドスケープが単色に近づいていき、
それと同時に対立軸がいなくなることで開放的にもなる。


そんな過程を経てCosta Musicのオリジナリティは醸成されています。

Lighter Subjectsというアルバム

憂鬱で繊細で、ナルシスティックな叙情性が微かに漂うSlow Core/Sad Coreアルバムです。

打ち込みと生サウンドを使い分けたスロウなドラムス、
伸びやかに広がるベース、
エレクトリックギターのアルペジオ、
アコースティックギターのストローク、
ピアノ、シンセ、管楽器、グロッケンなどの多様な音色。
そして、零れ落ちるように紡がれるJoseph Costaの繊細なボーカル。

そんなサウンド達が混ざり合い、薫り高いセンチメンタルの煙となって棚引いています。
また、本家L’altraにはない仄かな解放感が立ち昇っており、風通しの良さが感じられるのも特徴でしょう。

静謐で、物憂げで、メランコリックな共鳴を引き起こす旋律。
薄暗くも美しい曲の数々がそっと始まり、そっと進み、密やかに終わります。

地底の奥底で誰にも顧みられぬまま咲き誇るバラのような、張り詰めた悲しみを美しさを讃えたアルバムです。


結びに代えて Costa Musicの魅力

Costa Musicは明確にL’altraの延長線上にあるプロジェクトです。
そして、それが本作Lighter Projectsの美しさの根源を成しています。

L’atra的でありながら、少しだけ違うこと。その微妙な差異を楽しむこと。


そんな魅力がLighter Projectsにはあります。


それでは。

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