Computer Games/George Clinton 機械的なビートが熱を放つ、デジタルファンク

ファンクに興味はなくとも、George Clintonの名前を聞いたことはあるかもしれない。

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何せファンク界の大物だ。
George ClintonはP-funkファミリーのボスとして、ファンク界でも1,2を争う存在感を示し続けると言っても禍根ではない。
Parliament、Funkadelicといったバンドを中心に、多彩な顔触れ・名義で濃いファンクミュージックを奏でるレジェンドだ。


フジロックにも出てたような気がする、そう言えば。

ところで。
ファンクが今でも盛り上がっているのは、主に70年代のサウンドがウケているからだ。
Tower of Powerのようなベテラン勢も、SouliveやNew Mastersoundsのようなリバイバル勢も70年代のサウンドを響かせている。
だから、80年代のファンクが日の目を浴びることは少ない。

ところで今回取り上げるのは今回George Clintonのソロ名義、Computer Gamesだ。

リリースされたのは、1982年。

80年代ファンク、いわゆるデジタル・ファンクの名盤ということになるだろう。

デジタルファンクの金字塔Computer Games:George Clinton流が80年代に落としたスマッシュヒット

本作Computer Gamesの特徴としてはP-Funk勢の特徴である、やや戯画的ながらもワンコード主体のディープなファンクサウンドと、デジタルのビートが組み合わされていることだろう。

本来ファンクは人間が生み出す生のビートが主軸になっているが、本作のドラムマシーンは鋭く重たく、そして淡々としている。

また、ホーンセクションではなくシンセサイザーを用いていることも重要だろう。
そして、人間らしさ全開のボーカルやギターとのぶつかり合いもたまらないものがある。


機械のように、無慈悲に、同じコード/同じリフを執拗に繰り返しながら、決して絶えることない高揚感を醸成していく。

もう、本当に果てしなく続くかのようだ。高揚感というか、陶酔感にも近いかもしれない。
デカいステージでデカい音で聴いてみたくなる。

デジタルファンクの創設者と言っても過言ではないPrinceのサウンドがもっと洗練されているのに対して、Geroge Clintonはもっと猥雑だ。

というか、P-Funk関係はだいたいそうだけど。

粗野で、汗っぽくて、お祭り騒ぎで。
おまけにちょっと無邪気な感じもする。

そのうえ、80年代的要素が覆いかぶさっている。

シティポップのファンク版とも言えるかもしれないと思ったが、さすがにそれは言い過ぎか。

何にせよ、機械的なビートと汗っぽい熱意が混ざり合った、Geroge Clinton流のぶっといファンクアルバムと言えるだろう。

Computer Gamesのヒット、ヒップホップでの需要、George Clintonの再評価

Computer GamesからシングルカットされたAtomic DogはR&Bチャートで9週連続で一位に君臨していたマイケルジャクソンの蹴落として、トップの座に着くほどのヒットを記録する。

また、本作のクオリティは後にヒップホップのトラックメイカーたちを惹き付け、後年のP-Funk再評価の基盤となっていく。

本作、実は結構重要なのだ。

主要参考文献&サイト:Computer Games/George Clinton

https://en.wikipedia.org/wiki/George_Clinton_(funk_musician)

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