『ソロモンの知恵』について。知恵の称賛と異教への怒りを綴った、旧約聖書外典
こんにちは。 紀元前文学第34回目は旧約聖書外典『ソロモンの知恵』。 紀元前10世紀にイスラエル王国の最盛期を築いた王ソロモンが語る、という呈を取った知恵文学です。 紀元前10世紀にイスラエル王国の最盛期を築いた王ソロモ…
こんにちは。 紀元前文学第34回目は旧約聖書外典『ソロモンの知恵』。 紀元前10世紀にイスラエル王国の最盛期を築いた王ソロモンが語る、という呈を取った知恵文学です。 紀元前10世紀にイスラエル王国の最盛期を築いた王ソロモ…
こんにちは。 紀元前文学第33回目はヘーシオドスによる『仕事と日』です。 成立したのは紀元前700年頃、古代ギリシャ文学でもかなり古い作品です。 英雄たちの武勇を描いたホメロスの『イリアス』『オデュッセイア』と違い、農民…
こんにちは。 紀元前文学第32回目は『イナンナ女神の歌』です。 『ギルガメシュ叙事詩』や『イナンナの冥界下り』にも登場するイナンナは金星、愛や美・ウルクの守護など様々権能を持つ古代メソポタミアの女神です。この『イナンナ女…
こんにちは。 紀元前文学、第31回は『難破した水夫の物語』です。 職務を失敗した上官を慰めるために部下が語った不思議な体験談が、作品の中心になっています。 成立年代は諸説あるようですが第十一王朝頃、紀元前2134年頃~紀…
こんにちは。 紀元前文学、第三十回は『バッカイ』です。 ギリシャ悲劇三大詩人の一人エウリーピデースが残した作品であり、神を敬わない人々に訪れる悲劇を描いています。 成立年代は紀元前407年頃、エウリーピデースの晩年作と考…
こんにちは。 紀元前文学 第29回は『ウルの滅亡哀歌』です。 メソポタミア文明を築いたシュメール人による最後の統一王朝が滅び去った嘆きと絶望、そしてかすかな希望を詠った珠玉の哀歌(エレジー)です。 成立年代は紀元前200…
こんにちは。 2000年以上も前、紀元前の時代にも人々は物語を紡ぎ、書き、歌い、心の糧としてきました。 現代まで語り継がれたものはいずれもクオリティがとても高く、それでいて濃厚な異国情緒を楽しめる素晴らしい作品ばかりです…
こんにちは。 紀元前文学第28回は、古代ギリシアを代表する流浪の英雄譚『オデュッセイア』です。 トロイア戦争を描いた叙事詩『イリアス』に登場する英雄の一人オデュッセウスが様々な困難を乗り越えて故郷を目指す流浪譚であり、古…
こんにちは。 紀元前文学 第27回はブッダの前世譚ジャータカの『金色鹿』です。 遅くとも北インドで紀元前150年頃に成立していたとされています。 ジャータカとは何なのか? 『金色鹿』に見合った例で考えてみる 一般論的な説…
こんにちは。 紀元前文学 第26回目は西洋哲学の礎を築いたプラトンの著書『ソクラテスの弁明』です。 プラトンの師ソクラテスが身に覚えのない「不敬罪」の罪で訴えられた裁判でのやりとりを文学作品としてまとめたものであり、ヨー…