『ソロモンの知恵』について。知恵の称賛と異教への怒りを綴った、旧約聖書外典
こんにちは。 紀元前文学第34回目は旧約聖書外典『ソロモンの知恵』。 紀元前10世紀にイスラエル王国の最盛期を築いた王ソロモンが語る、という呈を取った知恵文学です。 紀元前10世紀にイスラエル王国の最盛期を築いた王ソロモ…
こんにちは。 紀元前文学第34回目は旧約聖書外典『ソロモンの知恵』。 紀元前10世紀にイスラエル王国の最盛期を築いた王ソロモンが語る、という呈を取った知恵文学です。 紀元前10世紀にイスラエル王国の最盛期を築いた王ソロモ…
こんにちは。 紀元前文学第33回目はヘーシオドスによる『仕事と日』です。 成立したのは紀元前700年頃、古代ギリシャ文学でもかなり古い作品です。 英雄たちの武勇を描いたホメロスの『イリアス』『オデュッセイア』と違い、農民…
とにかく気持ちが沈んだ。罪悪感で、気分も悪くなった。 本来、私はこの手記について何か語れるほど人間的に成熟していない。 だから、書きたくない。しかし、落ち込み過ぎて何にも手が付かないこの気持ちは、生活するためにもどうにか…
この世には正義なんてものはないし、どんなボクサー、どんな戦士もそれをちゃんと知ってるが、それでも――マジかよ。 トム・ジョーンズ『ダイナマイトハンズ』「コールド・スナップ」河出書房,P.292 トム・ジョーンズは私の最愛…
こんにちは。 紀元前文学第32回目は『イナンナ女神の歌』です。 『ギルガメシュ叙事詩』や『イナンナの冥界下り』にも登場するイナンナは金星、愛や美・ウルクの守護など様々権能を持つ古代メソポタミアの女神です。この『イナンナ女…
こんにちは。 『物語 アラビアの歴史』はおよそ3000年に渡るアラビア半島の歴史を叙述した書籍です。 個人的には、着眼点がユニークな書籍だと思っています。 『物語 アラビアの歴史』のユニークな点:場所としてのアラビア 本…
バック・イン・ザ・『方丈記』 鴨長明という名前、「聞いたことあるような気がしないでもない、たぶん」という人も多いのではなかろうか。 古典日本三大随筆なんてカッコイイ冠を被せられてるくらいである、おおかた教科書だの予備校の…
こんにちは。 紀元前文学、第31回は『難破した水夫の物語』です。 職務を失敗した上官を慰めるために部下が語った不思議な体験談が、作品の中心になっています。 成立年代は諸説あるようですが第十一王朝頃、紀元前2134年頃~紀…
こんにちは。 紀元前文学、第三十回は『バッカイ』です。 ギリシャ悲劇三大詩人の一人エウリーピデースが残した作品であり、神を敬わない人々に訪れる悲劇を描いています。 成立年代は紀元前407年頃、エウリーピデースの晩年作と考…
こんにちは。 『聖書時代史 新約篇』はイエス生誕から新約聖書の成立に至る紀元1世紀から2世紀にかけての歴史を叙述した書籍です。 イエス生誕の地であるユダヤの歴史 ユダヤの民に多大な影響を及ぼしたローマ帝国の歴史 を横目に…