Broken Hearts Are Blue / The Truth About Love 性の匂いを煌びやかに 蒼い苦悩を哲学的に 危なっかしく若さを謳歌する荒々しきエモの闘士 ~おすすめエモ名盤~



こんにちは。

Broken Hearts Are Blueはミシガン出身のロックバンドです。


https://brokenheartsareblue.bandcamp.com/ より

ジャンルとしてはエモ、それも90’sエモにあたるものになるのでしょうか。

本作The Truth About Loveは2019年7月現在、彼等にとって唯一のアルバムとなっています。

The Truth About Loveの魅力 荒々しいレコーディングと危なっかしい疾走感 The Broken Hearts Are Blueらしい「隠れた感」のある名盤

匂い立つエモ的衝動性

まず何と言っても強烈なエモさです。

詩情溢れるバンド名そのまま(The Broken Hearts Are Blue)の透明度が高い焦燥感をガソリンにして、危なっかしく駆け抜ける様をサウンドに変換しています。


透明感がありつつも生々しく荒々しい質感、
溢れ出しそうな激情が詰め込まれたギター、
不安定ながらヘヴィに骨組みを支えるリズムセクション、
線は細いしお世辞にも上手くはないけれど全力で歌い上げるボーカル、
その全てから安定感皆無の爆発力が放たれています。
うねり蠢きながら聴き手を引きずり込んでいく蒼い蟻地獄、無視して素通りすることなど出来ないような荒れ狂う心の暴風がそこになあります。
これぞエモというサウンドの極致の一形態でしょう。

洗練されていないがゆえに洗練、本当に美しいです。

歌詞:哲学的だけど性的な煌びやかもあり。

注意:日本語訳は自信がないので参考までにご覧ください。あと間違っているところがあったら教えてください。

彼等の歌詞も若々しさに満ちていて素敵です。

文学少年的な内省さもありつつ、性的な面に乾いていないというかモテている感じがするところが特徴です。


その場の勢いで素敵な女の子をものにしようとするまさにその瞬間をとらえたPax Indigoのような歌詞もあれば、要約すると「これからカーセックスをします」ということしか言っていないOne Blue Minute Past A Buzzもあります。

試しに後者を見てみましょう。

僕は君の星になる。車の後部座席で何だってする。お酒を飲みながら互いの身体を触る。そして、壊れた心臓のことを忘れてしまう。高まりを通り過ぎる青い瞬間 大切なものがないんだったら、僕は君の魅惑的なモンスターになろう。


One Blue Minute Past A Buzz より(全訳)

一方、そんな風にモテつつも自我の形成に対する悩みも散見されます。

僕は君の全てを手に入れた。だから、君は僕の半分だけを感じることが出来る。残りの半分はエロール・フリンだった老人だよ。

Because I Amより(抜粋)



基本的には色気がある哲学型少年的な歌詞が並んでいます。
だからこそ露悪的に自分の気持ち悪さを発露させているGet’n Over My Sassy Selfが非常に印象的です。

自分を再定義したいなら、ほら、こっちに来なよ 僕が案内する 僕が見せびらかせす 僕が実証する 僕が証明する 僕のこと怖がってるの? 怖がってるね 僕のイデオロギーについて喚き散らして 生意気な僕自身のことについて喚き散らして

Get’n Over My Sassy Self より(抜粋)

何にせよ彼等の激動エモサウンドの根源にあるのは、繊細で暴走している壊れかかった心なのでしょう。

まとめ The Truth About Loveが内包する若さ Broken Hearts Are Blueが地下奥底に帝王であった理由

The Truth About Loveは若さに伴う痛々しさや残酷さ、そして何よりも煌びやかを音楽へと昇華していると言えます。

そして、良く言えばインディーズ的、悪く言えば稚拙さにも直結しています。
それは大ブレイクには決して繋がらない要素です。
好きな人にはたまらないでしょうが(僕も大好きです)、ただ彼等の音楽と切っても切り離せない稚拙は、マジョリティからはナイナス要素として評価されるのも厳然たる事実です。

事実、彼等はブレイクすることなくアルバム一枚を残して活動を終えました。


しかし、彼等は2018年に活動を再開しています。

まだEPしか出ていませんが、見事に大人になっていますね。
彼等がどんな音楽を創っていくのか、とても楽しみです!

それでは。

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