Bedheadのアルバムについて。静謐、繊細、でもポップ。ラフで物憂い歌の数々

こんにちは。

Bedheadは1991年に結成されたテキサス出身のロックバンドです。

Salonより

ジャンルはスロウコア/サッドコアやインディーロックとして理解するべきでしょう。根底にあるのは粗削りなインディーポップ/ポワーポップですが、それを引き算の「美」を基調とした静謐さで鳴らしています。
スロウではありますがポップなので、聴きやすいキャッチーさも魅力です。

なお、解散後には主要メンバーであるKadane兄弟が中心となってThe New Yearが結成されています。

2022年7月現在、Bedheadは3作のスタジオアルバムをリリースしています。
本記事では、その全てを紹介します。

Bedheadのアルバム一覧

これからリリース順にアルバムを見ていきますが、文字だけでは分かりにくいと思って相関図を作成してみました。

あくまで個人的なイメージです。ご容赦ください。

(1st)WhatFunLifeWas

後の作品よりも粗削りで、ゆったりとしつつもインディーポップ/ポワーポップ感が強めな作品です。

スロウな曲もあれば、ミドルテンポな曲もあり。無駄な音のないシンプルな楽曲もあり。ディストーションギターを響かせる曲もあり。ローファイな質感を帯びつつ、物憂くも優しい雰囲気を基調としています。


ただ、時にダイナミックに炸裂する瞬間もあり、スロウコアとカテゴライズされる音楽の中ではロックに寄っている印象を受けます。

控え目に歌い上げる線の細い男性ボーカル、ラフながらもエモーショナルなサウンドを鳴らすエレクトリックギター、後方で堅実に楽曲を支えるリズムセクション。良い意味で完成されていないインディーズ感を残しつつ、ポップで胸に染みる旋律もじんわりと響かせています。

ラフなんだけど、おぼろげで。瑞々しいけど、ささくれだって。ローファイなのに胸の奥まで澄みわたるよう響きが、味わい深いアルバムです。

(2nd)Beheaded

前作よりもいわゆるスロウコアな雰囲気に近づいています。

スロウで、ちょっとアンニュイで、シンプル。ひっそりとしつつも気だるい雰囲気が、全編に渡って続いています。


ただ、根底にあるのがインディーポップ/パワーポップなのは変わりません。テンポを落とし、かなり控えめな演奏にしつつ、温かみのあるバンドサウンドを奏でています。

優しいメロディを呟くボーカル、粗く透明感に満ちたエレクトリックギター、穏やかなアンサブルの奥底で楽曲全体を支えるリズムセクション。緩急をつけるためにダイナミックになる瞬間も前作ほどではないものの存在し、キャッチーさも魅力です。

じんわりと胸に染みる素朴なポップセンスとスロウコア的静謐さが入り混じる、儚くも美しい響きが詰まった作品です。

(3rd)Transaction de Novo

方法論が洗練され、スロウコア/サッドコア的もの悲しさとポップな雰囲気が両方とも強まっている作品です。

しっとりと物憂く、粗削りな響きを残しつつ繊細に楽曲は進んでいきます。ただ、今まで通りインディーポップ/パワーポップ的なダイナミックさもやキャッチーさは本作でも変わらず。窓口の広さはBedheadの強力な武器です。

軽やかなメロディをか細く歌う男性ボーカル、粗く無垢なエレクトリックギター、ソフトに楽曲全体を支えるリズムセクション。ラフな質感に儚くも瑞々しい感性の揺らぎを注ぎ込んでおり、穏やかな時もパワフルな時も、素朴なポップセンスを帯びているのが魅力的です。

ピュアな感情を、繊細に(不器用に)表現した音楽だと思います。

主要参考サイト

https://en.wikipedia.org/wiki/Bedhead_(band)

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