Adebisi Shankのアルバムについて。全身全霊、陽気な爆走劇

こんにちは。

Adebisi Shankは2006年にアイルランドで結成されたインストゥルメンタル・ロックバンドです。

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ジャンルとしてはマスロック/ポストロックになるでしょう。
疾走感あふれるエネルギッシュでテクニカルなサウンドが魅力です。

2022年6月現在、Adebisi Shankは3作のフルアルバムをリリースしています。
本記事では、その全てを紹介します。

Adebisi Shankのアルバム一覧

リリース順にアルバムを見ていきますが、文字だけでは分かりにくいと思って相関図を作成しました。

あくまで個人的なイメージです。
ご容赦ください。

(1st)This Is the Album of a Band Called Adebisi Shank

1stアルバムから見事な完成度を誇る作品です。

テクニカルな演奏が織りなす迫力満点の爆裂快走劇が、徹頭徹尾続きます。バシっと決まる複雑な曲展開、全力でぶつかり合う各楽器の迫力。そのうえ、どんな時でもポップでキャッチー。もう言うことありません。

難しいことをクールにやってのけるカッコよさもある一方、良い意味でひょうきんな雰囲気を絶えず帯びているため、聴き手も楽しい気持ちで作品と向き合えます。

フレット上を目まぐるしく行き交いながら奏でられるエレクトリックギター、聴き手の血をたぎらせるようなベースライン、気迫全開の疾走感を生み出すドラムス。マスロック的ザクザク感を軽快にキメながら、アルバムは進みます。

変わることのないAdebisi Shankの良さが、既に発揮されているアルバムと言えるでしょう。

(2nd)This Is the Second Album of a Band Called Adebisi Shank

基本的には前作と同じ、テクニカル集団によるスカっとしたマスロックサウンドです。

ただ、どことなく南国的というかトロピカルだったり昔のゲームミュージックだったりの雰囲気が漂っているのが変わっている点かもしれません。「楽しい!」という感じは本作の方が上回っています。ギークっぽさも強まっているのも特色です。

その一方で熱い疾走感を魅せる局面ではシリアスさを感じさせる場面も。緩急の使い方が効果的です。もちろん、バシバシ決めてくる作風が、本作でも聴き手の高揚感を煽ってきます。複雑な曲展開も本作の方が精緻さを増しているかもしれません。

高温から低音まで飛び交うエレクトリックギター、バキバキのサウンドがかっこよすぎるベース、自由自在に暴れまわるドラムス。テクニカルなアンサンブルを飄々と創り上げ、軽快にキメていきます。

Adebisi Shankのキャッチーさに磨きがかかった作品と言えるでしょう。

(3rd)This Is the Third Album of a Band Called Adebisi Shank

今までよりもポップになった作品です。

ヴォコーダー・ボーカルの導入/80’sテイスト/昔のゲームミュージックを取り入れ、表現の幅をぐっと広げています。また、エレクトロサウンドを主体にした楽曲もあり、最終作にしてやや変化を遂げたアルバムと言えます。

もちろん「爆裂インスト・マスロックトリオ」に恥じぬぶっ飛んだ迫力が主軸になっているのは変わりません。

タガが外れたようなエレクトリックギターも、うなりを上げるベースも、スピード感があってパワフルなドラムスも。軽快に、陽気に、こともなげに。テクニカルな演奏をザクザクとキメ続けるサウンドからは余裕さえ感じます。

気高い実験精神があるわけではありませんが、音楽の楽しさをシンプルに見せてくれるアルバムと言えるでしょう。

主要参考サイト

https://en.wikipedia.org/wiki/Adebisi_Shank

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