モロッコ発、A Tea Drinking Clubのアルバムについて。曇り空と叙情性が立ち込める、物憂いアンビエント

こんにちは。

A Tea Drinking Clubはモロッコ出身のソロ・プロジェクトです。

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カテゴリーとしてはアンビエントやポストロックになるのでしょうか。
ビートの入っていない繊細なサウンドはEpic45やYellow6などにも通じるものがありますが、こちらのほうがドローン気味で物憂い印象を受けます。

2021年9月現在、A Tea Drinking Clubは1作のフルアルバムをリリースしています。
本記事では、それを紹介します。

Whalesareus/A Tea Drinking Club

繊細で、影を帯びて、静謐なアンビエント・ポストロック。
といったサウンドがゆっくりと展開されています。


ビートは一切なく、穏やかな響きが揺蕩うように続いていきます。

単音フレーズ/アルペジオ中心の叙情的なエレクトリックギター、
ドローン気味に広がっていく透明感のあるシンセ、
両者がなだらかに溶け合い揺らめきながら、アンニュイな囁きのようなサウンドスケープを生み出しています。

感受性豊かで繊細な印象が全編を覆っていますが、そのニュアンスそのままに時に神々しいニュアンスを帯びることもあります。


サウンド構成は非常にシンプルで虚飾は一切なく、静けさを浮かび上がらせるような音の響きを感じさせます。

宅録なのでしょうか、アットホームな質感も心地よいニュアンスの情勢に一役買っています。
良い意味でスキがあり、アンビエントな質感の中に創造への瑞々しい意欲があふれているのも魅力と言えるでしょう。

引いては返す波のように、風になびく草原のように、夜の砂漠の静寂(しじま)のように。
自然との一体感とパーソナルな感傷を併せ持つ、素朴なメランコリーが印象的です。


自己主張をするというよりも寄り添うタイプの音楽と言えるでしょう。

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